歯のすり減りは厄介です⑵
今回は歯のすり減りで神経が死んでしまう場合
です。
歯がすり減ってくると知覚過敏が出てきます。
原因は歯の表面であるエナメル質がすり減り
象牙質が露出してしまうことにあります。
また
エナメル質にクラックが入ってしまい
そのクラック経由で象牙質が刺激されて
知覚過敏が起こります。
これらの知覚過敏が長期に続くと
神経はだんだんと活力を失い神経が死んで
いきます。
神経の死は『失活』と言われます。
まさに活力が失われてしまった状態です。
知覚過敏から失活までの流れは明確には
わかっていませんが知覚過敏が生じてくると
神経が健全である確率は10%程度とも
言われています。
他には
歯がすり減るということは過度な力が掛かって
います。
過度な力がかかるということは歯が強く
圧迫されています。
この圧迫は歯神経への血流を悪くします。
水の出ているホースを指で潰すような感じで
血流を阻害します。
ホースの場合指の力を抜けばまたバッと水が
流れますよね。
それと似ており歯に掛かる負荷が抜ければ
血液もバッと流れます。
この際に活性酸素が発生しこの活性酸素が
神経を痛める要因となり
失活へと言われています。
ちゃんと歯磨きをし
むし歯歯周病にならないようにしているのに
神経がダメになってしまうことがあるのが
このすり減りです。
昔、分かっちゃいるけど、やめられない
なんてありましたが
歯ぎしり、食いしばりは似ています。
頑張れば、練習すれば、丁寧にやれば
何とかなるものではなく
この辺りは本当に難しいです。
ご参考までに
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2022.06.14 歯ぎしり、食いしばり