ブログ

初めての入れ歯

初めて入れ歯を入れる場合

ある程度慣れというものが必要になり

大きさや場所によってだいぶ変わります

 

 

比較的馴染みやすいのは

小さい入れ歯からだんだんと入れ歯が大きくなった場合

これは

最初の入れ歯は小さく、不快感も少なく、他のたくさんの歯が噛み合わせを

構築しており欠損した部分に補う形です。

この状態で慣れてしまえば多少入れ歯が大きくなっても

入れ歯の感覚があるので比較的馴染みやすいようです。

→参照  入れ歯外してみる?

 

一方

 

結構大変なのは

噛み合わせがなく

長期にこの状態が続いており

高齢になってからの初めての入れ歯になる場合です。

 

まず

 

噛み合わせがない状態が長期に維持されていると

噛み合わせを制限することがなく自由に顎が動き

歯が噛み合わないことで歯の提出(伸びてくること)が起こります。

 

噛み合わせは歯により制限を受けています

歯があればどんなに力を入れて噛んでも歯が噛み合っている以上

それ以上深く噛むことができません。

 

顎を前後左右に動かそうとしても歯の山や谷が顎の動きのガイドとなり

自由に動くことができません。

 

もちろん

 

この制限は顎の関節に調和しており通常であれば問題ありません。

 

この制限は個々人の顎の位置、動きを決め噛み合わせの安定に寄与しています。

(顎関節の形も制限を加えますが今回は割愛します)

もし歯がなければ。。。

残った歯と歯肉が噛むまで

歯肉同士が噛むまで深くまで顎が動けるようになり

 

また

 

左右にも自由に動けるので

噛み合わせの位置が安定しなくなります。

歯があれば制限が加わりますがいつも同じ位置に顎が戻ることができます。

 

歯がないと顎がどこに戻って良いかわかりませんので不安定になります。

 

入れ歯はここに制限をかけます。

最初は違和感を感じることになります。

 

 

馴染みます。

慣れるまで使えれば。。。

使ってすぐもうダメとしてしまうと馴染むものも馴染まなくなります。

 

例えとして適切かはわかりませんが

世界には裸族と言われる服を着る習慣のない方がいるようです

この方達は服を着ると違和感を感じるようです。

少し似ているでしょうか。

この方達が無理して服を着続けるとどうなるのかはわかりませんが

入れ歯については慣れます。

 

また

 

長期に噛み合わせがないと歯の提出が起こり

歯が傾き

傾向としてむし歯が多い

ことが多く

歯並びのラインがガタガタになり良い噛み合わせをつくることが難しくなり

歯を短くするために削ったり

削る量が大きい場合は神経をとったり

歯を正しい位置、角度に戻したり

むし歯治療をしたり

場合によっては抜歯をし

歯の丈を顎の大きさに合わせて修正することが必要になり→入れ歯作りの下準備

口の中に大きな変化が生じます。

 

 

この辺が入れ歯への馴染みを阻害し慣れるまでは少し時間がかかることが

あります。

 

もちろん

 

全く問題ないこと

入れ歯は問題ないけど顎関節に違和感、痛みを感じること

喋りにくいだけ

など

他にも様々なことがあります。

 

特に喋りにくいについてはなんども発音する

→習うより慣れろ的なところがあります。

 

高齢になると馴染みにくいのは

変化への対応能力が低下していることに起因していると思われます。

この場合は認知機能の低下や感覚的なものも多分に影響し

 

特に

 

過大な期待をして入れ歯を入れるとなかなか馴染みにくいようです。

過大な期待をしてしまうと基本的に減点方式で入れ歯をみるようになり

馴染みを阻害するように感じます。

 

長くなりましたが

あまり期待せず、多少は諦め、根気よく入れ歯に馴染むように努めることができれば

入れ歯は馴染むと思います。

 

諦めも肝心だよ〜

 

どこかで聞いた記憶があります。

 

もちろん

あーでもない、こーでもないと調整が必要にはなりますが。

 

大船の歯科 歯医者 くり歯科クリニック