毎日のむし歯チェックとその後の対応
毎日むし歯を確実にチェックする方法はありません
どうしても発見は後手後手になってしまうことが多いです
✔︎むし歯が見つかる場合
- 学校等の各種検診
- 自分で見つける
- 食べ物がよく挟まる
- しみる等の深い症状
各種検診と自分で見つける場合の共通項は客観的に見るか、見える範囲での確認になるかの違いはあるかと思いますが
共通しているのは肉眼的所見であるということです
客観的に見る方が専門的な目があるのでむし歯が見つかりやすいですが
- 銀歯の中
- 歯の間
等は分かりません
レントゲン撮影を行えばほぼ分かりますが
肉眼的に確認できるむし歯、自覚症状がある場合ははそこそこ発達したむし歯であることが多いです
そこで使用したいのがフロスです。それも毎日。
なかなか受診できないなどの場合はフロスを毎日使用していると
ある日フロスがほつれる、引っかかるなどのいつもとの違いを感じることができます
これは時々使っても効果はかなり薄くなります
毎日使うことで自分なりの状態確認ができ、フロスがほつれるなどのいつもとの違いを実感することができます
この毎日使い自分なりのデータが取れその中で異常を見つけるというのは
人が動く大きなモチベーションになるかと思います
人に言われてもなかなか動けない、これ真理ですよね
✔︎フロスを使うメリット
- 歯の間のむし歯の早期発見につながる
- →歯の間からフロスを抜く時にほつれる
- →歯の間に何かあることが予想できる
- フッ素配合歯磨剤を歯の間に送り届けることができフッ素効果が増大する
✔︎フロスで引っ掛かったら行うこと
- 歯科医院でレントゲン撮影を行う
- →むし歯が見つかった
- 1,むし歯による歯の実質欠損が大きい場合
- →治療(実質欠損のサイズにより内容が変わります)
- 2,むし歯が小さく、実質欠損がほとんどない
- →フッ素による予防
- →一定期間の後再度レントゲンにて確認
- →a, 実質欠損のサイズが変わらなければ経過観察
- →b, 実質欠損が大きくなっていればこのタイミングて処置
- →ほぼレジン充填か小さな銀歯で処置終了
- 3,レジン、銀歯の合いが悪い
- →許容範囲であれば経過観察し時々チェックする
- →レジン、銀歯周囲にむし歯→1,へ
✔︎実質欠損がほとんどない場合に即処置を行わないのは
- むし歯のサイズによってどのように進行するかは画一的ではない
- →小さなむし歯が急に大きくなったり、そこそこ大きなむし歯があまり進まなかったり様々
- ごく初期であれば適切なケアでむし歯を止めることができることもある
- むし歯の大きさと削合量とのバランスが取れないことがある
- →極小むし歯でレジン充填、銀歯処置を行う場合
- →修復材質が十分な強度、維持を得るために削合が必要
- →1のむし歯に対し強度、維持を得るために10削合する場合のバランスが取れない
✔︎実質欠損がほとんどない場合注意点
- ・むし歯になってしまう環境が整ってしまっていると認識すること
- ・今のままでは進行する可能性が高いことを認識すること
- ・日常の歯ブラシの方法、使う歯磨き粉の変更等の習慣の変更が必要
このままで、今のままでと思うのであれば処置を受けた方が良いかもしれません
処置を受けても環境が変わるわけではない
✔︎できればあまり処置をしない方がいい
-
- レジン充填、銀歯は良い処置ですが再発の可能性があります
- →むし歯になるには細菌、宿主、食事、時間の条件が必要です
- →条件がそろってむし歯になります
- →むし歯処置が条件の変更になることは少ない
- 辺縁漏洩という詰め物周囲からのむし歯の侵入の可能性がある
- →即むし歯と分かればいいのですがなかなな分かりにくい
- →レジンの周囲に小さなむし歯があってむし歯を追っかけると中まで侵入していて意外と大きなむし歯であった<ということが散見されるli>
- →見た目でなかなか分からない
時々歯科医院へ行くのも大事です。定期検診も大事です
でも、自身なりに毎日チェックしある種の指標を持っていることは極めて重要です
こう言う時には注意してくださいなどの情報も重要です。ですが、毎日自身なりにチェックし自身の通常を知っておくことは本当に大事です。一朝一夕煮えられるものではありません。毎日の中で感覚的に会得することに依存することが多いかと思います。それでも、自身の大事な歯なので人任せにせず自身でチェックし自身なりでいので何かしらの”正常”の指標を持つことは大切です
鎌倉市 大船 歯科 歯医者
くり歯科クリニック
2021.11.08 むし歯