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歯の削れの勝ち負け

歯の表面はエナメル質と言われる

材質で覆われています。

材質として近いのが瀬戸物です。

歯をセラミックで治すのは材質的に

近いので見た目、強度、性質などは

近いものがあります。

長期に歯ぎしり食いしばりがあると

このエナメル質同士がきつく擦り合わされ

ます。

共に硬いエナメル質ですが

かみ合わせの時にかかる力の方向

歯の山の部分と側面部のように擦り合わせる部分の形状

エナメル質の厚さ

などにより

必ずどちらかに歯の削れるスピードに

偏りが生じます。

その後先にエナメル質の削れ切った

方の歯は内部の象牙質が露出します。

そうなるとエナメル質と象牙質の

擦り合わせになるのでほぼ象牙質のみが

削れてきます。

こうなると削れ方に大きな偏りが生じ

かみ合わせの変化

知覚過敏

神経の露出

根の破折

神経の壊死

などなど症状が出てきます。

そうなってから治そうと思うと

結構厄介です。

これら症状の流れは

歯ぎしり→歯の削れ→かみ合わせの変化

→かみ合わせの不均衡

と言うような流れで出てきています。

知覚過敏だから

神経が痛いから

と処置をしても対処療法にしか

なり得ません。

先の流れを逆流するように

さらに

根本の歯ぎしりを可能な限り緩和、

治めるように対処していかないと

根本解決は難しいかと思います。

歯ぎしりというものに対し

口腔内が長期による自然な反応して

その結果の症状です。

熱い鍋を触って火傷してしまった場合は

治りは比較的早いです。

今は懐かし湯たんぽでの低温火傷は

長時間の加熱により

内部まで熱が入り治りにくく傷になり

残る事もあります。

時間がかかって生じたものは

治りにくいです。

ご参考までに。