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歯ぎしりで歯がすり減った場合の処置一例

歯がすり減ってしまうと

様々な深い症状が出てくることがあります

特に若ければ尚更症状は出やすくなります

時として審美的にも難ありになることがありますが

今回は症状と対処方法です

症状として現れやすいのは知覚過敏です

原因は歯の削れによる象牙質の露出です

イメージとすると

皮膚がむけてしまい真皮が露出すると痛いですよね

何もしなければ痛くないけど

触ると痛い

お風呂に入ると痛い

などなど通常の刺激が痛みとして感じます

こんな場合は清潔にして保護して治るの待てばまた元通りです

一方歯の知覚過敏も同じでエナメル質が削れ

象牙質が露出し象牙質には神経が通っているので

通常の温度感覚や

食べるという機械的刺激により

知覚過敏が誘発されます

この知覚過敏、改善は理屈上容易です

保護すればいいのです

でもこれが即行えるかというとなかなか難しいです

なぜ?

かみ合わせに関与するからです

単に保護すると咬合が乱れます

この乱れが原因で咬合性外傷などが生じやすくなります

なので咬合性外傷が起こらないように

顎の許容してくれる位置を測り

その範囲内に収まるようにレジンを充填し

象牙質を保護しつつ咬合がおかしくならないように調整する必要があります

さらに

レジン充填についてはクリアランスも必要です

十分なクリアランスがなければ

充填したレジンに厚みが出ず

強度、維持力も得られず長期安定も希望にくくなります

これで万事解決か?

違います

可能な限りレジンが持つようにマウスピースの使用が必須になり

また

定期的にレジンの破折、摩耗をチェックし維持することが重要です

根本原因は歯ぎしりです

これがなくならない限りこの状態の劇的改善は望めません

歯ぎしりの改善については本当難しいです

即解決も無理です

なので手を加え維持することが重要です

あまり詳しくはありませんが

F1カーみたいなものでしょうか

物凄い力

物凄いスピードで走っているので

走ったら車はガタガタでオーバーホール、その他チェックは必須かと思います

歯ぎしりも同じで運動は長期で激しいです

これがエナメル質でこの力を受けているのでればなんとかなりますが

レジンとなると耐摩耗性がエナメルのそれには及びません

摩耗も均一になるとは限らないのでかみ合わせの確認も必要です

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