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大人のむし歯

むし歯予防、フッ素などと言われると比較的子供のこと?と思われがちですが

むし歯予防、フッ素については大人も非常に重要です

ここ数十年高齢の方の歯もたくさん残る様になりこれは非常に喜ばしいですが

歯が残るということはむし歯ができる余地があるということです

大人のむし歯の場合要注意なのは根のむし歯です。根面むし歯と言われます。

この根面むし歯は20歳くらいから発生し始め50歳頃にピークを迎えその後も多く発生します、

原因については現在のところ不明です。

根面むし歯の厄介なところはむし歯にならない様に予防しても歯周病でまた歯肉が下がり、新たに根が露出すると

またここがむし歯になりやすいところとなります。またフッ素塗布等により予防してもまた歯肉が下がれば。。。

歯周病をコントロールしていかないいと堂々巡りになりやすく、むし歯予防の基本が歯周病予防となります。

根は歯の表面(エナメル質)に比べむし歯菌の出す酸に対して弱くむし歯になりやすい部分となっています。

むし歯になる条件は動的平衡の崩れとでも言いましょうか

歯は食事をしたり、おやつを食べると必ずわずかに歯が溶けます。ですが食後じっとしていると唾液等の作用により

わずかに溶けた歯を修復します。要は10溶けて10修復するので現状で何も変わらない状態が維持されます。

むし歯になる条件は、前述ん例に照らすと10溶けて9修復する、という状態がある程度の期間維持されることです

根はこの平衡が崩れやすい材質でできています。

なのでむし歯になりやすい部分となります。

この根面むし歯は口の中の潤いの低下により発生確率が上がります。ここ2年位マスク生活です。

マスクをつけると口呼吸になりやすいので口腔内が乾燥しやすくなります。

お仕事中などななかなか容易に外すこともできず一日何時間もつけぱなしなどということも多いかと思います。

そうなれば口腔乾燥が維持されやすくなりむし歯リスクは上がります。

ガムを噛んだり、頻繁に水分補給したりできればこの状態は緩和できますが

仕事中にガム。。。難しいですよね

頻繁にお水飲んでいたら。。。トイレが近くなります

ちょっと仕事に差し支えそうです。

なので、まずは高濃度フッ素配合歯磨き粉を正しく使用したり、甘い物を少し控えたり、食間時間を2時間程度開ける様に心がけてみると

仕事に支障が出ず、リスクも下げられ良いのではないでしょうか。

ご参考までに。

鎌倉市 大船 歯科 歯医者 

くり歯科クリニック